シンシナティ交響楽団
2009年11月1日(日)14:00開演
サントリーホール
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
・バーンスタイン:『キャンディード』序曲
・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
ヴァイオリン:庄司紗矢香
・ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 B178 「新世界より」
サンクトペテルブルク・フィルと庄司紗矢香の競演から、もう1年になるんですねぇ。
そのときの感想は、このブログに分離する前のものになります。自分でもバイオリン始めるとは。
それはともかく。
シンシナティ交響楽団。初めて聴きましたが、明るい音で、切れが良くて、素晴らしかったです。
華やかとか、元気とか、若々しいとか、・・・というのとはちょっと違います。上手く言えませんが、1曲目の「キャンディード」序曲(テレビ朝日の「題名のない音楽会」のテーマ曲)で、音がきれいに揃っているのを感じて、このオーケストラが好きになりました。
「キャンディード」序曲の演奏中、この指揮者とオーケストラで「ラプソディ・イン・ブルー」聴きたい!
と思っていたら、なんと別の日の演目にありました。11/3はいろいろ用事があるけど、11/4・・・当日券あるかな、あっても会社早引けできるかな(当日券買おうと思うと早引けしないと間に合わない・・・数年前プラッソン/パリ管のときにやりましたが、売り切れまであまり余裕はなかった)。
お目当ての庄司紗矢香のシベリウスのヴァイオリン協奏曲は、正直、よくわかりませんでした。悪かったという意味ではありません。
予習はいちおうしました。昔ジャケ買いしてしまった(^^;諏訪内晶子盤、そして、庄司紗矢香が理想としていると最近知ったジネット・ヌヴー盤です。
ヌヴー盤を聴いてしまうと、もう諏訪内盤には戻れない・・・という感覚まではつかめたのですが、じゃ、今日の庄司紗矢香はどうよ、と言われると、よくわからんのです。
プログラムのインタビューによれば、「パガニーニ・コンクールのときに一度詰めた曲でもあるので、時間を置きながら演奏するといった感じです。そうした寝かせる時間も大切ですから」とあるので、数年後にはまた聴く機会がくると思います。そのときには、自分の中にこの曲のイメージを持って聴けるようになりたいと思います。
アンコール曲は、J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番から「シチリエンヌ」。これはきれいな演奏でした。ヨアヒムも良い音だったけどレカミエも良い音・・・などと、違いもわからないのに思ってみるだけなら自由(^^;。
「新世界より」は、オーケストラの明るさや切れの良さが存分に発揮されていたと思います。速いテンポのところはもちろん、思い切り緩いテンポでも、長い「間」のあとでも、音がすっと揃って聞こえてくる心地よさがありました。
「新世界より」なんてCDですらもう10年以上まともに聴いていないはずなのに、頭の中に次のメロディが浮かんできます。こういう曲を増やしていきたいです。シベリウスのヴァイオリン協奏曲もそうなりたいです。
「新世界より」の演奏中、この指揮者とオーケストラで「惑星」を聴きたい!
と思いました。今まで気づきませんでしたが、「新世界より」に「惑星」と似たようなハーモニーを感じました。
これは、今回の日本公演の演目にはありませんが、「惑星」と「青少年のための管弦楽入門」がセットになったCDが出ていました。あ、「新世界より」もあった。
んー、どちらもいくつか処分して、今調べてみたら2枚ずつ残してますが・・・増やすのもなぁ。
アンコール曲は、
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
ブラームス:ハンガリー舞曲第6番
シベリウス:悲しきワルツ
これまた気持ち良い演奏ばかりでした。