庄司紗矢香で、いわゆる4大ヴァイオリン協奏曲のうち2つを立て続けに聴きました。
3年前に、今回と同じテルミカーノフ/サンクトペテルブルグ・フィルとの組み合わせでチャイコフスキーを(実は3回も)聴いたので、あとはブラームスを聴けば庄司紗矢香で4つ制覇ですが、いつになるでしょう?
■2011年11月1日(火)19:00開演
サントリーホール
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
指揮:ユーリー・テミルカーノフ
ロッシーニ:オペラ『セヴィリアの理髪師』序曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
3年前もそうでしたが、チャイコフスキー4番5番6番の定番と言われているムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル(現サンクトペテルブルク・フィル)のCDから伝わってくる厳格さのようなものを想像すると裏切られます。もっと生き生きして温かい感じがします。
庄司紗矢香に対しては、3年前はオケのメンバーがかわいい娘(テルミカーノフからすると孫^^;)をサポートしてあげましょうみたいな空気を感じたのですが、今回は大人どうしの軽い緊張感があったように思います。
といってもバチバチやりあうってことではなくて、同じ生き生き感の中に溶けあった好演だったと思います。
アンコールは、J.S.バッハ :無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV1004から「サラバンド」
庄司紗矢香の今の楽器には、協奏曲よりも無伴奏が合ってる気がするんですよね。
「春の祭典」はどうしてこんな曲が弾けるのか全然わかりません。圧倒されて終わりました。バレエ音楽なんですよねぇ・・・これで踊るってどういうことなんだろう(^^;
アンコールのエルガー:エニグマ変奏曲から「ニムロッド」も良かったです。
■2011年11月7日(月) 19:00開演
東京文化会館 大ホール
シドニー交響楽団
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」序曲
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
ブラームス:交響曲第1番
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は20年くらい聴いてなかったんじゃないかなと思います。
もっと重厚なイメージを持ってたんですけど、なんだかソナタっぽい・・・ソナタ「クロイツェル」のほうが協奏曲っぽいかも・・・と思ったりしました。
シドニー響の音の素晴らしさにはびっくりしました。
ブラームスの1番、特に長~い第1楽章は絶対寝ちゃうだろうと思っていたのですが、音の表情が豊かで楽しく、眠くなりませんでした。
特に弦の音が素晴らしかったです。ダイナミクスの変化がやけになめらかすぎるというか、大きな音も小さな音も密度が変わらないというか・・・。
ブラームスにぴったりはまってる!と思いました。
アンコールはありませんでしたが、とても満足のいく演奏でした。
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