2019年10月27日(日)南大塚ホールにて、教室の発表会がありました。この1年の総決算です。
演奏順に変更がありました。5人前に楽屋で調弦とウォーミングアップを始め、3人前に舞台袖に向かうのが通常なのですが、楽屋で調弦して、さてウォーミングアップを、と思ったところで、気が付けば自分の前の人がステージで弾いているではないか(^^;
それでも慌てることなく、舞台袖で気持ちを作れたと思います。このへんはずいぶん強くなったものだと思います。
フランク/ヴァイオリン・ソナタ第3楽章 Recitativo - Fantasia
あがってしまうという意味の緊張はほとんどなかったのですが、この Recitativo - Fantasia という、わけのわからんものをどう進めるんだっていう問いに、懸命に答え続けていくという、高い緊張感がありました。
それは、ここは強くとかここはゆっくりとか、いちいち考えながら弾いてるということではなくて、これまでの積み重ねでこんなふうにもあんなふうにも弾けるけど、今この瞬間はどう弾くのという自問自答です。ピアノのかりん先生が、僕の答えのひとつひとつを肯定するように、また足りないところを補うように、弾いてくださいました。
弾き終えた後の感じは、いつもの「楽しかった」とは全然違っていて、高い緊張感のままで弾き切った疲労感のほうが強かったです。とても濃い時間だったと思います。
まだ全然おぼつかないのにピアノ合わせにチャレンジさせていただいた9月16日の「Concerts for Week-end players」初秋の演奏練習会、そして、ずれちゃったけど得るものがたくさんあった10月22日のくららさんのところの発表会。1か月ちょっと前と、5日前と、今回と、録音を並べてみて自分の変化を追ってみるのもいいかなぁと、この演奏の前までは思っていました。でも、そうした貴重な機会を得て、自分なりにいろいろともがいたことが、この演奏に全部出ている気がするので、今回の演奏だけの公開としました。
また、この1年は、ずっと指やら肩(左)やら肩(右)やら痛みがあってどんよりしていましたが、所属する奏交響楽団の合宿に参加できたことをきっかけに、痛みと折り合いをつけながら音楽を楽しむことができるようになりました。
今回の発表会には、奏にご縁のある人が私を入れて4人も出ていまして、奏のコンミスさんが聴きにいらしてくださいました。
今回もまた、多くの皆さんに助けていただいて、ここまで来ることができました。
ありがとうございました。
毎年、だいたい前半の子どもの部の最初から会場入りしているのですが、今年はだいぶ遅くなりまして、プログラムの5曲目を会場外のモニタで聴きました。その5曲目が、セバーンのポーランド舞曲。小さな女の子が鮮やかに演奏してました。
海外サイトで見つけたこの曲、7年前、教室発表会史上の初演(?)で、とても楽しく弾いた思い出深い曲です。その録音は2012年10月15日の日記に残していますけれど、今聴いても、楽しく聴くことができます。
今回のフランクのソナタは、数年後に聴き返した時に、どんなふうに聴こえてくるのか、楽しみです。
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「10/27 HNMS音楽教室発表会」が良いなと思ってくださいましたら、
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