ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー歌劇場管弦楽団
2017年12月9日(土) 14:15 開場/15:00 開演
所沢市民文化センター ミューズ アークホール
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
ヴァイオリン:庄司紗矢香
マリインスキー歌劇場管弦楽団
曲目
デュティユー:メタボール
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』~「第1幕への前奏曲」
ムソルグスキー:組曲『展覧会の絵』
水曜日の演奏でコンマスだった銀髪もじゃもじゃで体の大きな個性的な人がいなかったのが残念です(笑)
こんな感じ:
■CLASSICA - What's New!
http://www.classicajapan.com/wn/news/2014/10/
の「TDKオーケストラコンサート2014~ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団の学生向け公開リハーサル」にある写真
■熊本県立劇場
http://www.kengeki.or.jp/audience/reports/2014_gergiev
「公演の様子」にある写真
をご参照あれ。
それはともかく。
デュティユーのメタボール。以前、何だったかフランスものの曲を探していて偶然発見した曲。「聴くことができる現代音楽」と思いつつ、あえて自らすすんで聴こうするような曲でもなく(^^;、生演奏で通して聴けてラッキーでした。
じっくり聴いたら、面白い曲だと思いました。
1曲目から2曲目のコンチェルトの間に、指揮者の譜面台の位置が動かされるのですけど、水曜日の時も今日も、対向配置のセカンドバイオリンのトップサイドの女性が立ち上がって、足を使って(手は楽器持ってるし)指揮者の譜面台の位置修正をしていたのが印象的でした(笑)
さて、お目当てのチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲は、うーん、うーむ。
ソリストが最初に入るところは鳥肌が立つほど素晴らしかったのですが、全体を通して、強さ柔らかさ膨らませ方突っ込み方など、新しい試み(?)を入れていて、それをこちらが受け入れるのには少し時間がかかるかなぁという演奏でした。
後半のワーグナー、ムソルグスキーは、水曜日に聴いたこのオーケストラのイメージ、全体でひとつのアコースティック楽器であるかのような印象を、ますます強く持ちました。
この独特のまとまり感は、もしかしたら「歌劇場」のオケだからなのでしょうか。
庄司紗矢香のチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲。
僕が庄司紗矢香を知ったのは、有楽町のビックカメラのテレビコーナーで流れていたチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でした。
その後、
2008年11月 サントリーホール、NHKホール、よこすか芸術劇場(計3回聴いた^^;)
2014年1月 横浜みなとみらいホール 大ホール
(オケはどちらもテミルカーノフ/サンクトペテルブルク・フィル)
での演奏を聴いてきました。
2008年の時は楽器が力強さのある「ヨアヒム」の時で迫力のある演奏でした。
2009年に楽器が繊細さのある「レカミエ」に変わり、そこから演奏の質が変わってきて、2014年に今まで聴いたことのない領域の演奏になったと思っています。
確かに、あの演奏を超えようと思えば、今日の演奏のような試みになるのかもしれません。
これから庄司紗矢香のチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲が、どういう方向に進んでいくのか、楽しみが増えました。
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「庄司紗矢香/ゲルギエフ/マリインスキー歌劇場管弦楽団@所沢ミューズ」が良いなと思ってくださいましたら、
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