C's Ensemble演奏会
2016年4月23日 (土) 13:30開場/14:00開演
サロン・ド・パッサージュ
ボロディン
弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調
メンデルスゾーン
弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調
ショスタコーヴィチ
弦楽八重奏のための2つの小品
ブルッフ
弦楽八重奏曲 変ロ長調
毎年4月のC's Ensembleの演奏会も今回で3回目。
前回、前々回は、チャレンジしよう!という元気をもらって帰りました。しかし、今は体調面からオケ活動や発表会へのエントリーを自重していたりするので、今回は演奏後にどんな気持ちになるのだろうと思いながら会場へ向かいました。
会場に入ると、一番前の真ん中の席に同い年のチェリストさんを発見。斜め後ろに座ったものの、僕の3倍くらい体の大きい方なので、視界も(音も?)遮断されてしまう・・・ということで、僕も一番前の席へ。
それはともかく。
前座(?)で、チェロトリオで「パープルヘイズ」。かっこよかったです。チェロの表現力ってすごいなぁとあらためて思いました。
ボロディン2番は、数年前に教室の発表会で1楽章の演奏(他のパートは先生方)を聴いて以来、いつか自分も1楽章だけでも弾いてみたいと思っている曲です。目の前の1stVnの方が緊張されてるのがわかりましたが、演奏は安定感があって、直に聴こえてくる音色がとてもこの曲に合っているように思いました。
メンバーが4人とも入れ替わって、メンデルスゾーン6番。
曲に込められた感情を1stVnの方がとても表に出してきて、それに引き込まれるように、ここ数か月の自分の怒りや焦り、あきらめなど、いろいろ思い出していました。3楽章では心地よい夢と厳しい現実を行ったり来たりしました(つまり、気持ちよ~くなって、うとうとしていたわけですが^^;)
休憩はさんで、弦楽八重奏2曲。
ショスタコーヴィチ。リズムも不協和音のぶつかり合いも、これを弾けるって信じられない。
こういう、いわゆる現代音楽の演奏は、聴くに堪えず早く終われと耳をふさぎたくなるか、あるいは、圧倒的な音の中に身を置き、曲として受け止められるか、どちらかなのですが、この演奏は後者でした。
ちなみに、圧倒的な音の中に身を置く、のイメージは、抱っこした猫の両腕を「右上げて」「左下げて」とかやってる時の、猫の表情(=ФωФ=)です。
ブルッフは、1920年に作曲された曲とは思えない美しい曲でした。今回のプログラムの中でも一番の演奏だったと思います。ボロディンでは緊張されていらした1stVnの方も、ショスタコでほぐれたのでしょうか、本領発揮という感じでした。弦楽八重奏って、弦楽合奏よりもフルオケ(管はいないけど)を聴いているかのような感じがするのだな。
アンコール曲の「川の流れのように」。とてもほっとして聴けたのは、メンデルスゾーンもショスタコーヴィチもブルッフも、その背景に「死」がある曲だったからかもしれません。
はじめに「今回は演奏後にどんな気持ちになるのだろう」と書きましたが、ひとことで言うと「自重もわくわく」でした。
(あえて、説明せず^^;)
-----
「C's Ensemble演奏会」が良いなと思ってくださいましたら、
こちらを ぽちっとm(_ _)m
コメントする