フィルハーモニア管弦楽団
2010年6月2日(水)19:00開演
サントリーホール
指揮:エサ=ペッカ・サロネン
サロネン:へリックス
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
(Vn)ヒラリー・ハーン
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 op.43
サロネン:へリックスは、この指揮者作曲の現代音楽です。
曲を聴くのも、フィルハーモニア管を聴くのも初めてでしたが、フィルハーモニア管って世界一流のオーケストラなんだってアピールされたかのような感じがしました。
理路整然というイメージ。
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲は、面白かったです。
オーケストラの出だしで「あ、良い雰囲気」と思ったのですが、ソロの出だしでは空気が変わりました。
曲が進むにつれて、テンポの変化や音の切り方つなぎ方が、私の頭の中にある演奏といろいろなところで違うところが耳につき始めました。普通ここまで違ってしまうと聴いてて気持ちが離れてしまうのですが、この日は違いました。
1音1音がはっきりと意志が込められているかのような演奏に、最後まで魅せられてしまいました。
演奏後に拍手をしながらふと「新しいチャイコフスキーだ」と思いました。
チャイコフスキーの曲が持っているロシアくささ、みたいなものはありません。それが足りないということではなく、この曲の純粋な音楽部分を聴かせてくれたという気がします。
アンコールにこたえて
イザイ :メランコリア
J.S.バッハ :ジーグ
特にバッハが、音の感じがとても自然で。
ヒラリー・ハーンのドッペルをけっこう聴いていたせいかもしれないのですが。
シベリウス:交響曲第2番が、また素晴らしかったです。曲が終わるときの会場の圧倒的な静寂は、忘れられないと思います。
アンコール曲もシベリウスで
:メリザンドの死
:組曲『カレリア』から「行進曲風に」
あとで知ったのですが、サロネンってフィンランド生まれなのですね。
その国の曲はその国の指揮者が良いって、ますます思うようになりました。
ヒラリー・ハーンのヴァイオリン協奏曲のCDは実はまだ買ってなかったのですが、会場で買ってしまいました。
そうしたらサイン会があるというので・・・もらってきました(^^;。
CDは、オーケストラは別なのですが、この日の演奏と同じようなリズムの取り方、音の切り方のばし方になっています。
(のちほど追記する予定)
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「フィルハーモニア管:ヒラリー・ハーン」が良いなと思ってくださいましたら、
こちらを ぽちっとm(_ _)m
再度勢い余って書き込みに参りました!
自分の聴き馴染んでいる曲を生で聞いて、
ほんのわずかな間だったりタイミングだったりで
何となく違和感を感じてしまうという…
すごく分かります!
私も「CDの方が好きかも〜」「他の人の演奏の方が…」
とかなってしまう事がたま〜にあります…
でも、それすらも超越してグイグイ聞かせてくれる
ヒラリーハーンはやっぱり凄いですね!
しかもサインまで…羨ましいです!
バッハのジーグは私も是非聴いてみたいです!
バッハ大好き!
ごてつさん、ありがとうございます。
私の場合、自分の聴き馴染んでいる曲はわずかに数曲なんですが、今回のヒラリー・ハーンは、おっしゃる通り、それすらも超越して、という感じでした。
バッハのジーグは、とてもきれいな流れで、気がついたら終わってたという感じでした。
ごてつさんのバッハ、今度、聴かせてくださいね~。