46歳からのバイオリン練習日記 のんびり楽しく。
バイオリンレッスン開始から日です。

バイオリン調弦の話(完全五度を平均律のチューナーで見ると)

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あちこちで、チューナーは平均律だからそれに合わせちゃいかん、という話題が出ています。

練習を始めるたびにチューナーに頼らず耳を鍛えるつもりで調弦していれば、そのうち、完全五度の気持ち良さとか、ずれた時のうなりとか、オクターブ下の差音とか、だんだん聴こえてくるように思います。

そんなわけで、日ごろ、A線以外はチューナーを使わないので気にしたことがなかったのですが、ふと、完全五度を平均律のチューナーで見ると理屈どおり見えるのだろうか、と思ったので、ちょっと実験してみました。

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以下の写真は、調弦の後、楽器本体はあごで支えて、右手で開放弦を弾きながら、左手に持ったスマホで何枚か続けて撮った中から選んでいます。
写真を撮るときに右手の弓圧や動かす速さのコントロールが乱れて音が変動しましたが、その結果も面白いのでとりあげています。

左の2つは一般的な平均律のチューナーで、上がKORG AW-2、下がYAMAHA TDM-70です。
右はいろいろな音律に設定できるチューナーで、KORG OT-120です。ピタゴラス音律に設定しています。

まず、A線を442Hzの音に合わせて、チューナーの表示を見てみます。

20150620_01_a

おぉ、ぴったりやんか(^^)v

20150620_02_a

2つの写真、右のチューナーには高低の動きがあります。写真を撮るときの身体の動きで、少なくともそのくらいは音も変動したということだと思います。しかし、左のチューナーには動きはありません。
これは、チューナーの感度・・・ではなく、表示の解像度(LCDの場合、針の線は飛び飛びの絵なので)の違いですね。

次に、D線をA線との重音で調弦して、D線単音でチューナーの表示を見てみます。

20150620_03_d

右のピタゴラス音律に設定したチューナーは、調弦後の音が完全五度のD音になっていることを示しています。針を見ながら合わせたわけじゃないので優秀優秀(^^)v

左の平均律チューナーでは、少し低めに表示されます。理屈では平均律より2セント低くなるので、まぁ、合っています。

次の写真は、右のチューナーは動いていませんが、左のチューナーが低めになっています。
20150620_04_d

次の写真は、3つとも中央を指しています。

20150620_05_d

これは、それぞれのチューナーの表示が安定していないわけではありません。スマホで撮影しているときの弾き方の乱れによる音の変化を拾ってます。右側のチューナーも針が左右に動いていたのですが、撮った写真ではたまたま針の触れが真ん中だったのです(^^;;;

次に、G線をこのD線との重音で調弦し、またチューナーで確認してみます。

20150620_06_g

右のピタゴラス音律に設定したチューナーは、調弦後の音が完全五度のG音になっていることを示しています。これも針を見ながら合わせたわけじゃないので、今日は耳の調子が良いな(^^)v

左の平均律チューナーでは、D音のときよりも少し低めに表示されます。理屈では平均律より2セント低いD音からの完全五度なのでさらに2セント低くなり、合計4セント低くなるので、まぁ合っています。

20150620_07_g

G線はスマホを持っていても音が不安定にはなりませんでした。弓圧が弓を乗っけてるだけでコントロールしなくて良いからかな。

次にE線です。

20150620_08_e
20150620_09_e
20150620_10_e
20150620_11_e

E線は、理屈では平均律より2セント高くなるのですが、身体のちょっとした動きが音の変動に出やすいようで、他の弦に比べて不安定でした。

どうりで、調弦でE線にハマりやすいわけだ・・・とちょっと納得。

 

なかなか楽しい実験でした。


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このページは、SLANが2015年6月20日 18:04に書いた記事です。

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