アイノラ交響楽団
第7回定期演奏会
2010年4月11日(日)14:00開演
杉並公会堂 大ホール
指揮:新田ユリ
シベリウス:「ラカスタヴァ 愛するもの」 作品14
メリカント:交響詩「レンミンカイネン」 作品10(日本初演)
シベリウス:交響組曲「レンミンカイネン 4つの伝説」 作品22
レンミンカイネンとサーリの乙女たち
トゥオネラのレンミンカイネン
トゥオネラの白鳥
レンミンカイネンの帰郷
シベリウスは、去年の11月に庄司紗矢香のヴァイオリン協奏曲を聴いたのですが、まだよくわかりません。聴く機会があれば聴きに行こうと思っていたところ、演奏会の情報をいただきました。
アイノラ交響楽団は、ひとことで言うとシベリウスを演奏するために生まれたアマオケとのことで、そうであれば、安心して聴けると思いました。
■シベリウス「ラカスタヴァ 愛するもの」
パンフレットによると、フィンランドに伝わる口承詩を編纂した「カンテレタル」という詩集があり、それをもとにした合唱曲をシベリウスが弦楽器と打楽器用に編曲したものだそうです。
とても気持ちの良い弦の響きを味わうことができました。
■次の2曲の「レンミンカイネン」とは、フィンランドの「カレヴァラ」という民族叙事詩の中の英雄のことだそうです。
パンフレットがとても充実していて、「カレヴァラ」の中の「レンミンカイネン」についてのあらすじまで載っていました。このオーケストラがいかにシベリウスが好きで、聴きに来た人たちにも曲を味わってほしいと思っているんだなぁと感じました。
■メリカント「レンミンカイネン」
日本初演とは。シベリウスを良く知らない私にはもったいないような。
この曲のあとに休憩があったのですが、ロビーで「ヴィオラのソロが良かった」という会話を耳にしました。たしかに、このオーケストラ、ヴィオラもそうですが、弦も管も、ソロは聴きごたえがありました。
■シベリウス「レンミンカイネン 4つの伝説」
4つの伝説のうち、「トゥオネラの白鳥」は演奏会チラシなどで見かけますが、全曲演奏はあまりないように思います。
物語があっての曲ということもあってか、フルオーケストラでの映画音楽を聴いているような印象でした。
■アンコール曲は
シベリウス:劇音楽「ペアレスとメリザント」~三人の盲目の姉妹
シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ
最後の曲は、最初のラカスタヴァと同じ弦楽曲。弦楽で始まって弦楽で終わる構成がなかなか粋だなぁと思いました。
■定期演奏会は年1回だそうですが、また聴きに行きたいと思います。
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