お茶の水管弦楽団 第74回定期演奏会に行ってきた。
■お茶の水管弦楽団 第74回定期演奏会
■2004年5月29日(土) 18時30分開演
■すみだトリフォニーホール 大ホール
■曲目
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
芥川也寸志:交響管絃楽のための音楽
マーラー:交響曲第1番ニ長調 "巨人"
■指揮:河地 良智
しばらく、アマチュアオーケストラも行ってなかったなぁ・・・ということで、お気に入りの“お茶管”の定演を聴きに行った。
錦糸町の駅前では、男女ひと組で大道芸をやっていて、なかなか楽しかった(ちょっとクドいところもあったけど)。1,000円あげた。
お茶管がお気に入りになったきっかけは、最初に聴いた第72回定演でのチャイコフスキーの5番。ホルンソロの不調はあったけどテンポの緩急や音の強弱がとにかく素晴らしい(僕好みのというか、そうくるか!という)演奏だったのだ。特に弦の音がきれいで、この弦の音でチャイコフスキーの弦楽セレナーデを聴いてみたい、と思ってたらアンコールで演奏してくれたので、またまた嬉しくなってしまったのである。
今回はその時と同じ指揮者でのお茶管の「巨人」が聴けるというので期待していた。早めに出かけて、指揮者の目線よりもちょっと高い位置となる席に陣取った。
ワーグナーはちょっと力不足というか、そもそもとても難しい曲のような気がするのだけれど、いまいちピンとこなかった。それよりも隣の夫婦が演奏中にパンフレットをパラパラやっているほうが気になってしょうがなかった(タンホイザーの演奏後に止めてもらうようお願いしたら受け入れてもらえた)。
芥川作曲の曲は初めてまともに聴いた。大河ドラマのオープニングのような印象というと軽すぎるかな。和洋の和を感じると言ったらちょっと大げさかな。そんな曲だった。演奏はまずまず。初めて聴く曲がずっこけるのは怖いけれど、そういうことはなかった。
休憩をはさんで、いよいよ期待のマーラー「巨人」。緊張しながら(時にウトウトしながら(^^;)聴いたのだけれど、期待通りの演奏だった。
特に・・・どう書けばいいかわからんのだけれど、第4楽章でもっとも盛り上がるところ(不安が喜びに変わったあとにもう一段爆発するところ)があって、その直前に僕は一瞬のタメが欲しいのだけれど、そこをしっかりとタメてくれたのが嬉しかった。最後はホルン部隊が立ち上がっての演奏っていうのも、なかなかニクイ演出だった。
もちろん、第4楽章だけじゃなくて、全体通して素晴らしい演奏で、最後についブラボーと声が出てしまった。こんなことは初めてだ。
今日はアンコール曲はなかったけれど、この「巨人」の後には何もいらないと思った。
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