思いつきでいいじゃないか
当たらずも遠からず的に

2005年4月アーカイブ

東京交響楽団第524回定期演奏会
〜ウィーン体制派への反動と煩悩〜
2005/4/23(土)18時開演 サントリーホール
指揮:大友直人
曲目
 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73「皇帝」
  ピアノ:清水和音
 マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」

ウィーンなんちゃらはよくわからにゃいが煩悩はある。

実のところ、チケットをとった当時はこの演奏会が初サントリーホールになるはずだった。しかし、サントリーホールデビュー(?)は先日のプラッソン/パリ管2日間で僕としては理想的な実現を果たしてしまった。それに続くサントリーホールで、東京交響楽団に過度の期待をしてはいけないとは思うのだけれど、どうしてもパリ管がよみがえる・・・これが今夜の煩悩。

でもって、「皇帝」も「巨人」もこの煩悩を振り払えなかったのである。同じマーラーの交響曲でも後に作曲されたもっと哲学的(?)なものだったら、また違ったかもしれない(寝てしまう可能性も高いが)。

ミシェル・プラッソン指揮
国立パリ管弦楽団

■2005年4月5日(火)19時〜 サントリーホール
  【第1部】
 ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
 ラヴェル:ラ・ヴァルス
 ルーセル:「バッカスとアリアーヌ」管弦楽組曲第2番
  【第2部】
 ムソルグスキー/ラヴェル:展覧会の絵
  【アンコール】
 ラヴェル:マ・メール・ロワ“妖精の園”
 ビゼー:「カルメン」より 間奏曲 インテルメッツォ
 ビゼー:「カルメン」より 前奏曲
 サティー:ピカデリー

■2005年4月6日(水)19時〜 サントリーホール
  【第1部】
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 ショーソン:交響曲 変ロ長調 Op.20
  【第2部】
 ドビュッシー:交響詩 「海」
 ラヴェル:ボレロ
  【アンコール】
 ビゼー:「アルルの女」より アダージェット
 ビゼー:「カルメン」より 間奏曲 アラゴネーズ
 ビゼー:「カルメン」より 前奏曲
 サティー:ピカデリー

■4月5日(火)
サントリーホールの周囲(というか、アークヒルズの周囲)は桜がそろそろ見頃。日当たりの具合がいい木は満開のものもある。桜並木からホールの裏というか上を通って降りてみる。
これまでなんとなく、国際的なオーケストラとか、サントリーホールとか、まだ先かなと思っていた。しかし、「ラ・ヴァルス」、フランスのオーケストラ、フランス人の指揮者、サントリーホール・・・という機会がめったにあるとは思えない。ここは自分に遠慮せずにS席をとったのだった。
2階席の中央近くという好位置で堪能。
個人的にお気に入りの「ラ・ヴァルス」はシャルル・デュトワ、モントリオール交響楽団「ボレロ~ラヴェル:管弦楽曲集」のCD。それと別の指揮者、オケのCDも何枚か持っているけど、あまり聴く気になれない。この日の演奏も当然ながらそれとは違ったけれど、楽しかった。フランス代表のサッカーを観ているかのようだった。

■4月6日(水)
サントリーホールの当日券情報で当日券が出ることを知る。でも、この日の演目でちゃんと聴いたことがあるのはボレロだけ。ドビュッシーはさすがに名前は知っているけど、CD持ってない・・・「月の光」はあったかも・・・冨田勲で(^^;)。しかし、ボレロは一度は生で聴いてみたい、個々の演奏者を追っかけてみたい、と思っていて、それが前日のプラッソン&パリ管でかなうなら・・・と思った。
ステージに向かって右側の2階席。
そのボレロは期待に違わぬ演奏。なんと言ったらいいのか、こんなに迫ってくる曲だったのか、という感じ。サントリーホールは2階席でもステージに近いからかもしれない。

■2日間を通して
パリ管は世界十大オーケストラにも数えられるという今やグローバルなオーケストラなんだけど、プラッソンという指揮者によって、本来持っているフランスの香りが引き出されて素晴らしい演奏になるだろう・・・というようなことがどこかに書かれていた。フランスの香りってのがどんなものかわからないけれど、指揮者のプラッソンとパリ管のメンバーが一緒に演っていて楽しくてしょうがないっていう雰囲気を感じて、僕も幸せな時間を過ごすことができた。


プラッソンのCD
パリ管弦楽団のCD
プラッソンのラヴェル

日本1  0バーレーン
 0 前半 0
 1 後半 0

北朝鮮対バーレーン戦の時に書いたように、日本は北朝鮮のような攻め(サイドからファーサイドへのセンタリングに、DFの外から走り込んで合わせる)ができりゃ楽勝のはず。中央の中村から左サイドのサントスへ出しといて、中央にFW2人が走り込んだ後ろ(ファー)へセンタリング、福西が頭で決める、と練習でいくらでもやっていそうなパターンだ。が、北朝鮮のような早い攻めが日本にはできない。他の攻撃パターンも混ぜつつ、その決めパターンだけは他の攻め方よりもちょっとテンポをあげるのが理想的なんだけどなぁ。
後半、ようやく、中田が長いボールを出すようになって日本のリズムができてきた。こうした全体を流れのコントロールができるのは中田だけだ。カウンターで危ない場面もあったけど、後半は前半に比べて面白かった。

日本は、左サイドには前線で突破力のある選手が揃っているけど、左サイドが上がった時の後ろの穴のカバーが弱い。逆に、右サイドのカバーは強いが、前線で突破力のある選手がいない。その左右のアンバランスさが全体の不安定さにつながっている気がする。
それから、中村のFKをオウンゴールへ結びついた勝因という人もいるが、中村のようにプレーが極端に雑になる選手は予選では使って欲しくない。W杯本大会で強い相手と勝負するときはいいかもしれないけど。

北朝鮮0  2イラン
  0 前半 1
  0 後半 1

試合開始直後からイランが積極的にプレスをかけて、北朝鮮を勢いにのせなかった。イランはイランでアウェイで人工芝ということに慎重になっているのか、あまり早さや強さを感じず。後半は前半に比べれば互いの攻めの形が出てきたけれど・・・。
その時の状況に合わせて対応できるイランと、自分のペースにならないと力を出し切れない北朝鮮の差が出た試合だったと思う。

このアーカイブについて

このページには、2005年4月に書かれた記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2005年3月です。

次のアーカイブは2005年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ