フィルハーモニックアンサンブル管弦楽団
第46回演奏会
2007年8月18日(土) 18:00開演
東京文化会館 大ホール
指揮:小林 研一郎
マーラー/交響曲第2番「復活」
独唱:大倉 由紀枝 菅 有実子
合唱指揮:松村 努
合唱:PEO合唱団
ニフティに「ビジネススペース」というビジネスパーソン向けSNSがあります。そこでウロウロしていて、今日のコンサートのことを知りました。
フィルハーモニックアンサンブル管弦楽団は、アマチュアオーケストラなのですが、7月にブダペストとウィーンで炎のコバケン指揮で演奏会を行い、今日のがその帰京公演となるとのことでした。
アマチュアオーケストラの中でもそうとうレベルが高いんだろうなぁ、と聴いてみたくなったわけです。
マーラー「復活」。マーラーは「巨人」は好きで良く聴きますが、それ以外の曲は長くてちょっと重くて聴くのがしんどいところがあって、よく知りません。しっかりと「復活」を聴いてみるいい機会じゃないかと思いました。
全席指定。当日券で2階のはじっこのS席を取ることができました。
出だしから、音が凛としていると言いましょうか。私のイメージしていた“レベルの高いアマチュア”の域を超えてました。難しそうな曲を良く弾きこなしているという話ではありません。最終楽章は鳥肌が立ちました。
コバケンさんが、万雷の拍手に答えた挨拶で、仕事を持ちながらこれだけの崇高な世界を築いたことは素晴らしいというようなことをおっしゃって、オーケストラのメンバーを讃えてました。
今日は曲を聴いていたのではなく、素晴らしい小説を読んでいるときにあるような、その築きあげられた世界の中にいた、と言える気がします。
残念だったのは、楽章の合間の時間にコバケンさんがお客様に異例と思える声がけをしていたように、「静寂」に対して無神経なお客さんが多かったことかなー。まぁ、世界クラスのコンサート以外はこんなもんだけど・・・。
「巨人」はずっと前に大宮で聴いたコリン・ディビス指揮バイエルン放送交響楽団の演奏が思い出に残っています。チャイコフスキーの4番は池袋での読売、5番は上野でのお茶管、ラヴェルはサントリーホールのパリ管・・・「復活」は今日の上野でのコバケンPEOになりそうです。