思いつきでいいじゃないか
当たらずも遠からず的に

2005年6月アーカイブ

新日本フィルハーモニー交響楽団
トリフォニー・シリーズ<第2夜>
第387回定期演奏会「春の祭典 生命の躍動」
2005年6月18日(土)15時開演(<第2夜>とあるけど昼間)
すみだトリフォニーホール
指揮:クリスティアン・アルミンク(新日本フィル音楽監督)
・ドヴォルジャーク作曲:チェロ協奏曲ロ短調op.104
   チェロ:ダヴィド・ゲリンガス
・ブリテン作曲:アメリカ序曲op.27
・ストラヴィンスキー作曲:『春の祭典』

すみだトリフォニーでアマチュアオーケストラを何回か聴いていて、ここをホームにしている新日フィルを聴いてみたいと思っていたのだが、その日がやってきた。今回は2階席だ。しかし、2階席の後ろのほうだったので、低い天井(三階席の床)がちょっと気になった。

ドヴォルザークのチェロ協奏曲でもっているのは、ロストロポーヴィッチ&小澤だけ。メロディが浮かぶほど聴いてはいないので、ま、初めて聴くようなものだ。
ダヴィド・ゲリンガスは、そのロストロポーヴィッチに師事。温厚そうな印象で音も柔らかい中に芯がある感じがした。その芯を強く印象づけたのがアンコール曲。曲名がわからない(聞き取り逃した)けど、たとえ知ったとしても自分でCDを買う気にはならないだろうという重くて暗い曲。ホール内が息をひそめて誰も動けないような空気になった。このあと休憩になってほっとしたのは僕だけじゃないと思う。

ブリテンの曲は昔「青少年のための管弦楽入門」を聴いたことがあるくらい。
アメリカ序曲っつーのはあまり印象に残らなかった・・・。次が「春の祭典」だからかな。その前座って感じがどうしてもぬぐえず。

その春の祭典は、CD2枚あるけど、まっとうに聴いた試しがない。ブラームスやチャイコフスキーが好きな人間にはついていけんのだ。ただ、決して哲学的で難解なわけではなく、あくまでも舞踏曲だからなのか、時々思い出したように聴いてみたくなる曲である。
初めて生で聴いた「春の祭典」は、音の中に自分がいるんだけど意識の外に音がある、という感じだった。この曲は聴き込んでみるととっても面白いかもしれない。

新日本フィルハーモニー交響楽団のCD
クリスティアン・アルミンクのCD
ダヴィド・ゲリンガスのCD

日本フィルハーモニー交響楽団
第301回名曲コンサート
2005年6月11日(土)午後6時開演
サントリーホール
指揮:沼尻竜典(日本フィル正指揮者)

・グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
・チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
   ヴァイオリン:川畠成道
・ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」
・チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」

サントリーホールP席(ステージの後ろ側の席)は初めてだったけれど、オーケストラがとても身近に感じられる気がする。指揮者がこちらを向いているというのが何とも言えず楽しい。音も想像してたよりも悪くなかった。きっとホール全体の響きがいいからなんだろう。

今回の個人的メインはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。クラシック音楽に興味を持つきっかけになった曲である。とはいえ、生で聴くのは初めてだし、川畠成道がどうこう言うような耳を持っているわけではない。ただただ、“技巧的”とよく言われるこの曲を生で初めて聴いて(見て)、うへぇ、すげぇ、と感嘆するのみだった。日本フィルの演奏はソリストを大事に、丁寧に演奏しているように感じた。特にこの曲のスタートをはじめ、メロディの出だすところがとてもきれいだった。

残念だったのは、隣の隣にいたおじさん(おじいさんに近い)の出す、パンフレットガサガサ音やカバンのチャックを開け閉め音が気になったこと。まだまだ修行が足りんなぁ・・・。となりのお姉さん(おばさんじゃないけどギャルでもない)もかなり気にしていたみたい。「はげ山の一夜」の後でそのお姉さん越しに「演奏中はやめてください」と注意(お願い)して、なんとか静かになった・・・。

最後の「ロメオとジュリエット」は、ラジオで曲目を知らずに初めて聴いたときに「これチャイコフスキーじゃないかな」と思って当たったという、僕のような素人には嬉しい思い出がある。久しぶりに聴いたけれど、もう少しチャイコフスキーっぽいメロディーや和音が入ってなかったっけなぁ。
演奏はメリハリがきいてて良かった。コンサートマスターの激しい弓の動きとともに切れた弓毛が跳ね上がっているのが見えて、なんとなく生演奏はやっぱりいいなぁと思った。

日本フィルハーモニー交響楽団のCD
川畠成道のCD
沼尻竜典のCD

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