思いつきでいいじゃないか
当たらずも遠からず的に

2004年3月アーカイブ

この一週間、第24回(2003)日本SF大賞受賞作品の冲方丁「マルドゥック・スクランブル」を少しずつ読んでいた。上質のエンターテインメントだと思う。

文庫本で全3巻。文庫本の帯には「少女と敵と武器についての物語」とある。少女娼婦バロットと敵のボイルドとネズミ型万能兵器のウフコックについての物語・・・と単純には言えない・・・いや言ってもいいのかもしれないが。
ページ数にして約1000ページ。最近の文庫本は字も大きいし1000ページが長いとは思わないのだけれど、読了感は300ページものという感じ。そうとう暗い部分もあるけれど、変に社会的な深みを持たせようとせず、話を先へ先へと進めていく。そこには読者を作者の都合で立ち止まらせない快適さがある。

この作品を国内編のベストSF第1位に選んだ「SFが読みたい!2004年度版」を本屋でぱらぱらめくってみた。後半のカジノのシーンでさめてしまうか、そここそSFだと感じるか、の違いで評価が分かれているようだった。
僕が読了して再度読み直したいと思ったのは、カジノのシーンだ。そこには、子供の頃SFに感じたひらめきみたいなもの(センス・オブ・ワンダー?)を感じ取ることができた。そこに至るまでのドライブ感は溺れてしまいそうなくらいだから、それに押し流されないように、呼吸を整えながら・・・。


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マルドゥック・スクランブル—The First Compression 圧縮
マルドゥック・スクランブル—The Second Combustion 燃焼
マルドゥック・スクランブル—The Third Exhaust 排気

読売新聞サイトの記事「日本、アテネ切符かけUAE戦へ…大差の勝利目指す」

得失点差が4ということは、仮に、日本が1―0で勝った場合、バーレーンが5―0で勝てば、得失点差で並び、総得点で上回るバーレーンの予選突破が決まる。

とある。

「得失点差が4」じゃなくて「得失点差の差が4」なのだが・・・。

今回の五輪予選は、勝ち点で並んだ場合、得失点差、総得点、直接対決結果の順番になる。

(予選に限らずたいていの大会はこの順番だけど、大会によっては総得点と直接対決の順番が逆になることもあるので、念のために確認)

直接対決で日本は負けているので、勝ち点も得失点差も総得点も同じなら、日本が予選落ちする・・・と思っている人はいないだろうか? それは理屈としては正しいけど、現状を認識していない。

今、日本とバーレーンは、
  ・得失点差は日本が上(日本6、バーレーン2)
  ・総得点は同じ(8点)
だから、、、もし最終戦の結果で双方が勝って得失点差まで同じになることがあれば、それはイコール、バーレーンのほうが総得点が上になることを意味する。つまり勝ち点も得失点差も総得点も同じ・・・はもうありえないわけだ。

その上、3月5日の
  日本 2 - 0 UAE
  バーレーン 5 - 3 レバノン
という結果と、日本ラウンドでの各チームの勢いと意地からすると
  日本 1 - 0 UAE
  バーレーン 6 - 1 レバノン
みたいな結果は十分ありえるわけで、、、。

最終戦直接対決で劇的にみたいな派手さはないけど、これほど面白い予選はなかなかないのではないだろうか。
山本監督の采配もすごく面白いし←簡単に予選突破決めてたら僕は気づかなかったかも。

昨日の記事にふたつもトラックバックいただきました。ありがとうございます。ということで、私もトラックバックを送りつつ・・・。

僕は、日本代表の力量はアジアでも5本の指に入ると思います。控えめにみても。
でもそれは、たとえばバーレーン相手に10回戦えば7回勝てるんじゃないかという意味を持っていますし、たとえば韓国相手に50回戦えば日本が27回くらいは勝てるんじゃないかという意味を持っています。

アジアの視点で考えると(あくまでも僕の主観的なイメージですが)、日本がバーレーンに1-0で負けたことよりも、UAEがレバノンと引き分けたことのほうが不思議(^^;。

そんなふうに、10回戦えば明らかに勝ち越せる相手であっても、そのこととその試合の勝ち負けとは全く関係がなく、厳然とした結果のみが残るところ、それこそが“予選”だと思います。

そして、これは多くの皆さんとは異なる感覚かもしれないけれど、その“予選”を感じることのできる予選になって、最後の試合まで楽しみたいなぁと僕は思っているわけです。

UAEとレバノンが1-1で引き分けたと思ったら、日本がバーレーンに0-1で負ける。日本、UAE、バーレーンが勝ち点7で並ぶなんて予想外。

だから、予選は面白い(^^;。こうでなくちゃ。

しかし、NHK、中継の質が落ちてるぞ。ボールが動いているときに選手のアップを続けるな!

今日行われるUAE戦のポイントは「日本のパスミスからのUAEのカウンター」でしょう。
どんなに調子が良くてもパスミスは起きるわけだけれど、特にこの予選の日本は多い気がするし・・・。バーレーンやレバノン相手に危なかったシーンはUAEなら点になってしまうと思ってケアするべし。
UAEの側からすると、日本がサイドに振ったときにどう守るか、を研究していないわけがないので、その成果を見せられるかどうか。

予選のゲームだなぁと。

前半はこちらが眠くなり(試合の内容+寝不足+アレルギーを押さえる薬の副作用)、後半は選手がちとバテていたという感じ。サイド攻撃は何度かいい形もあったけれど、もっと動いて動いた先にボールを出さないと。それとパワープレーに入るならもっと早い時間から。

とりあえず、もう寝よう。

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